アメリカ車が最も大きかった時代、'70s。マスキー法やオイルショックの影響によって徐々に巨大なクルマこそ素晴らしいという考え方は勢いを失っていきますが、そのデザインの名残は'80年代まで続きます。広い国土を有するアメリカでは今でも日本やヨーロッパのクルマに比べてサイズが大きい傾向はかわりません。そんなアメリカ車最盛期のモデルとも言えるフルサイズ2ドアクーペがマニャーナです。
そのスタイルはキャディラック・エルドラドやビュイック・ルセーバーの'70sから'80sのモデルの様な雰囲気で、アイアンバンパーや'60sの名残であるテールフィンなどが特徴です。キャディラックは特にGMのトップラグジュアリーブランドで、近年では白黒銀系がラグジュアリーカーの流行なのでそのイメージが強いのですが、当時は原色系を含む様々なカラーが展開されていました。
今回撮影したのは鶯色といった雰囲気のグリーン系。勿論キャディラック・エルドラドにも地味系カラーはありましたが、このカラーはキャディラックより1ランク下のアッパーミドルブランドであるビュイック的なイメージといった感じでしょう。派手さよりも上品さをアピールできるカラーです。
現代では最新モデルをカスタムすることもありますが、そのカスタムスタイルの生い立ちから型落ちの高級車をベースにすることが多いローライダーカスタムのベースにもってこいのモデルとも言えます。しかし当時の純正的なイメージをうまくいかしてカスタムしてみるのも良いかもしれません。
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