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2.16.2014

Photo Shooting:応用編2

クルマ撮影のコツ:構図編ライティング編を実践できるようになったら次のステップに進みましょう。応用編1ではカメラ機材や写真撮影後のレタッチなどについて説明しましたが、この応用編2では場所、時間帯、天候など状況を選んで撮影することについて紹介します。これらは撮影機材に影響されないポイントなので構図編の応用と考えて読んでみてください。


撮影する場所を考えよう

キャプチャーで撮影

撮影するクルマに似合う撮影場所を考えてみましょう。上の写真のようにガレージ内で撮影するのも悪くはないのですが、同じような写真になってしまいがちでココでの撮影ばかりではマンネリ化してしまします。同じ車種でもカスタムの方向性が変われば似合う場所も変わります。せっかく広大なサンアンドレアス州に住んでいるのですからあちこち探索して撮影に適した場所を選んでみましょう。

キャプチャーで撮影 

これはランチャーXLカスタム紹介の際に撮影した画像です。ランチャーXLなら山道を駆け上がっているような写真でもよかったのですが、このクルマのオーナーはサーフガールだったのでサーフショップが似合うだろうとここで撮影をすることにしました。カスタムしたクルマのオーナー像を考えるとアイディアが出しやすいと思います。

キャプチャーで撮影

こちらはセイバーターボカスタムの画像。このクルマのコンセプトは街に溶け込むスタイルだったので撮影場所を考えるのは簡単なようですが、候補地が多い為絞り込むのに時間が掛かりました。この写真のイメージは「休日の夕方、帰りがけにドライブスルーに寄ろうとしているところ」です。ささやかなストーリーさえ思いつけば撮影場所は幅が広がります。また高性能カメラ(キャプチャー機材)があれば乗車したまましかもステアリングを切って撮影できるので臨場感を高められます。

ガレージ内での撮影も決して意味のないことではありません。例えばカスタムカーを投稿してもらう際に、一枚このような車全体を大きく写した見やすい画像があるとその車のカスタムを確認しやすい為便利です。このアングルと対角線上反対の(左後方からのアングル)写真がもう一枚あればベストです。投稿しない場合でも自分の車の記録として撮っておくと後でなにかと役に立ちます。

キャプチャーで撮影

構図編で三分割法を意識しようという話をしましたが、日の丸構図での撮影時にどんなことに注意すると見映えがよくなるか?ということを考えてみましょう。方法はいくつもあると思いますが、自分が日の丸構図にする際に気にするのはなるべく左右対称の構図を考えるということです。上のセンチネルXSは空をバックにしたので大して気を使う点はありませんでしたが、今回は雲の形を少し待ってみました。逆に雲だけが非対称の写真でもよかったかもしれませんが、説明用ということで極端に意識してみました。

スナップマティックで撮影

ゴルフ場での一枚です。左右対称に近い建物や噴水などを探すとこんなイメージを作りやすいです。今回は画像を用意することが出来なかったのですが、左右の状況が似ている細い路地の奥にクルマを置いて撮影してみるなんてアイディアも良い写真が撮れそうです。



時間・天気などを考えよう

スナップマティックで撮影

こちらはライティング編でも少しお話しましたが、太陽、月、雲、天候など自然の変化を考えて撮影してみましょう。日中晴天時の撮影が基本的にはベストの撮影状況ですが、写真に変化をつける為には様々な状況下で撮影してみることも楽しみの1つです。自然の状況変化なので撮影するのに待ち時間が発生します。気長によい撮影タイミングを待ち続けるという努力が必要です。

キャプチャーで撮影
スナップマティックで撮影

1番撮りやすいのは上のサーファーの写真のような、俗にマジックアワーと呼ばれる日没後の赤く染まった空が現れる時間帯です。下のピカドールの写真のような日没直前も作風的には面白い写真が撮れると思います。また月の満ち欠けやその日の雲の状況で夜間の照度も若干変化があります。1日だけで撮影をやめずに同じ場所でも数日に分けて撮影してみるのもよいでしょう。

キャプチャで撮影

こちらはサンドキングカスタムの写真です。基本的に撮影の準備をしてさぁ撮ろう!というタイミングで雨に降られると非常に残念な気分になるものですが、アウトドアなイメージなど状況によっては雨もまた臨場感を出してくれる効果があります。ごくたまに雷の稲妻が見える時もあるので非常に長くなりそうですが雷待ちをしてみるのも面白いかもしれませんよ。

キャプチャで撮影

最後はケン・ブロック仕様のブリスタの写真です。意図せずちょうどタイタンの真上から朝日が昇るシチュエーションだったのでわざとフレアを入れて撮影をしました。フレアを効果的に使うには光源の向きを考えなければならないので少し面倒ですが、この場合のようにうまい具合によい状況に遭遇したら数枚撮っておいたほうが後悔しないと思います。なかなかよい場所にフレアが出ることは少ないのですが、ダメ元で撮ればよいのです。デジタルカメラは気に入らなければデータを消せば済みます。

かっこよく自分のクルマを撮るには多少の手間は付きものです。場所を探して状況を考える。その手間をいとわなければ、ただガレージ内で撮った写真よりはるかに満足感の高い写真を残すことが出来るでしょう。