アメリカではなぜピックアップトラックが人気なのか? それは広大な国土と関係があるかもしれません。ヨーロッパや日本ほど道路の舗装率が高くなく、都市部への人口集中がそれらの地域より低いというのがその理由でしょう。このピカドールのようなクーペ・ユーティリティと呼ばれるスタイルのトラックはシボレー・エルカミーノやフォード・ランチェロ等が有名ですが、そんなピックアップ人気の高いアメリカでも時代の流れなのか共に'80年代に絶版になってしまいました。
ピカドールのデザインはシボレー・エルカミーノ的です。しかしフロントは'64年に発売された第2世代モデル、リアは'72年発売の第3世代モデルに近い印象です。ピカドールは純正カラーの豊富なモデルですが撮影してきたのはこのサックスブルー系。郊外ののどかな風景にも似合うカラーですし、ホイールをクラシックロッドに履き替えればオールドスクールな雰囲気をより引き立てそうなカラーです。
クーペユーティリティスタイルの発祥は実はアメリカではなくオーストラリアです。オーストラリアのGM系の自動車メーカー・ホールデンではコモドアというセダンをベースにトラック化したユートというクーペユーティリティモデルを今でも生産しています。
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