Muscle Madnessでは一番乗りでエントリーし3台もの車を用意してくれたディノさん。アメ車好きな彼は今度は別のクルマ、ヴァピッド・ブレットでCustmer's:のコーナーに投稿してくれました。このブレットは手に入れたものの、イマイチカスタムの方向性が決まらずいろいろ試しながら変更を繰り返していたそうです。当時ロックフォードプラザ近くのLos Santos Customs Burton店でカスタムを進めていたらしいのですが、細かい注文をかなりの頻度で繰り返し店長に「またお前かよ…」と嫌味を言われたこともあるそうです。
ある日借りていたガレージ兼倉庫で古いフィルムを見つけたディノさんは、再生機器を持っている友人に頼んでその中身を確認しました。そこに映っていたのは60年代のル・マン24時間耐久レースの様子でした。舞台であるサルト・サーキットで1番長い全長6Kmのストレート・ユノディエールを駆け抜けるフォード・GTが映し出されました。ディノさんはその姿に魅了され自分のブレットにフォード・GTを重ねました。
50年も昔にル・マンを疾走したGulfカラーのフォードGTを出来る限り再現する。カスタムの方向性が明確になったことでブレットを仕上げる効率は格段に上がりました。すぐにBurton店の店長にもう1度頼み込み、自分も積極的に参加し製作を進めました。店の常連客の協力もありレース用の貴重なパーツも入手することが出来たそうです。
ボディカラーはGulfカラーを再現するべく、クラシックシリーズのライトブルーにサンライズオレンジのストライプ。ホイールは当時と全く同じものは用意できませんでしたが、デザインの近いマッスルシリーズ・ブラックトップをチョイス。カラーはもちろんサンライズオレンジです。サスペンション・ブレーキシステムもハイパフォーマンスのレース仕様。ターボはサルテ・サーキットを意識した高回転重視にしたかったそうですが、街乗りでの使い勝手も考慮してトルク重視でセッティングしているそうです。
多大な時間と費用を費やしたブレット製作でしたが、その完成度の高さにBurton店の店長ともども満足しているとのこと。マッスルカーが日常の足のディノさんですが、21世紀仕様のこのブレットで50年前のレーシングスピリットを感じながら高速クルーズを楽しんでいるそうです。