ベスプッチビーチの現在は廃業しているらしいTattooショップの前にニュースタルジックなローライダーが2台とめてありました。今回クローズアップするのは手前のブードゥーです。後ろのバッカニアもよい仕上がりを見せていましたが、パープルボディにキャンディレッドのハイファー履きという非常に目立つカスタムで、ブードゥーのほうがさらに上を行くデキになっていました。
どちらも同じ方向性のカスタムで同じカークラブのクルマか、もしくは同一オーナーのものでしょう。同じオーナーのクルマだとすれば、ブードゥーのこの車高では普段使いには支障があるレベルでしょうし、こちらはショーエントリーも視野に入れた完全に趣味の車でバッカニアは普段の足としても使えるカスタムを施したのかもしれません。
ただでさえ引きずるように低いブードゥーの車高をさらに極限までロワードし、着地まであと1cmという印象です。パープルの塗装は非常にきれいな仕上がりでした。おそらく赤系のパールセントが混ぜてあるのだと思います。非常に惜しいのはクロームパーツのサビなどボディのレストアが完全ではない点です。バッチリ仕上がったこの車をぜひ見てみたいものです。
どうやらベスプッチビーチ周辺では有名なクルマのようです。夜になるとTattooショップ・The Pitの前に置いてありました。オーナーはショップ関係者か常連客か?と予想しましたが、どうやら後者のようでした。次の写真を見てもらえればわかると思いますが、ナイトビジネスの関係者のクルマだったらしいのです。
オーナーはベスプッチビーチ周辺の売春婦の手配師とのことでした。彼女たちがトラブルに巻き込まれないようにしたり、客を斡旋したりしてマージンをもらっているようです。彼女らからの信頼は高いようで、「ベスプッチビーチで営業するには彼に任せておけば間違いないわ」と話していました。どんな職業でも信頼というのは大事なものです。「お客様の信頼を損なわないように」という商売の基本を再確認させてもらいました。