グレズリーのデザインの中でもっともデュランゴ的なイメージを感じされるのはサイドビュー。特にシルエットとウインドウのデザインがその要因です。純正ホイールのイメージはやや異なる為もっとデュランゴに近づけたいなら、SUVシリーズのエクストラバガンゾやスポーツシリーズのシンセティックZなどがそれらしい雰囲気です。
赤いグレズリーを撮影してきた理由はデュランゴの生い立ちにあります。最初のデュランゴはバイソンと似たフェイスのダッジ・ダコタのワゴンボディ仕様として'98年にデビューしました(ダコタはラムトラックの弟分)。当時のモデルはバイソンのように両サイドにフェンダーがあるイメージのラムトラックの様なデザインでした。現行の1つ前の'04年デビューモデルはその系統のデザインでデビューしましたが、'06年にフェイスリフトが行われボンネットが平らになります。現行モデルのデザインはさらにラム系フェイスの面影がなくなり、バッファローに似たチャージャー系のフェイスが採用されています。
少し話がそれましたが、デビュー時のデュランゴの広告などでは、ラムトラックなどイメージの影響からか赤が多用されていました。現行型よりもっと男臭いモデルでアクティブなイメージが強かったように思います。ラグジュアリー路線への販売戦略の変化からか現在では白黒銀が全面に押し出されていますが、今でもデュランゴの純正カラーには赤系色が2つ用意されています。
テール回りのデザインはフロントマスクと同じくデュランゴ的な雰囲気はあまりありません。デュランゴよりもトヨタ・ハイランダー(日本名:クルーガー、グレズリーのテールに似た印象の現行型ハイランダーは日本では発売していない)のテールに似た雰囲気です。
グレズリーはアクの薄いオーソドックスなスタイルのSUVモデルなので、イメージを限定せずに様々なスタイルのカスタムに対応できるモデルとも言えます。