サンアンドレアス州で最も小さな町、グレイプシード。州の中心に位置する湖・アラモ海の北東にある農家の多い地域です。要するに「のどか」以外にこれといって見どころのない田舎町で、走っているクルマも庶民的なものが多いイメージでした。そんな町の小さなメインストリートでボーディが目にとまりました。
ボーディはブードゥーやインジェクションと同様に綺麗な状態の個体を見ることのないモデルです。恐らく元々が軍用車両の払下げでしょうからそんな状況も仕方のないことなのかもしれません。しかしこのボーディはいくつかの黒く塗られたアフターパーツとボディ本体をクローム塗装することで、錆を目立たないようにカスタムされていました。
クローム塗装は光沢が強く明るいところで見ると錆の黒ずんでいる感じを目立たなくさせる効果があります。以前当店で製作したラットローダーでもボロさを紛らわす為に同じ手法を用いました。しかし完全に錆を隠せるわけではないので上の写真のように暗いところで見ると錆が塗装ムラのように見えてしまうことがわかります。
オーナーはやはり農業に携わっている若者でした。このボーディはあまり仕事で使用することはないとのことでしたが、それでもその土地柄4x4は便利でゴツいイメージのこのクルマを気に入っているようです。オフロードシリーズの中ではアーバンな雰囲気のあるホイール・チャレンジャーを履くことによって、都会的とまではいかないかもしれませんが、泥臭いボーディのイメージをうまくシャープに見せていると感じました。
Tumblr: Bohdi(Black&Chrome)