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9.23.2014

customized:ジェスター

ディンカのシリアスハイブリットスポーツモデル・ジェスター。ディンカ社はホンダ系のイメージが強いことやジェスターのシルエットがNSXコンセプトモデルに似ていることなどから、それを参考にカスタムするケースが多いのではないでしょうか。アフターパーツにも日本のSuper GT・GT500クラスに参戦しているNSXコンセプトGTをイメージさせるものが多く用意されています。



しかし今回の注文はNSXコンセプトではなく、BMWがリリースしたばかりのハイブリッドスポーツモデル・i8的な印象で仕上げてほしいというものでした。ボンネットの切り替えしパターン等ジェスターはi8的な要素も持ち合わせています。リア周りはNSXコンセプトのイメージが強く、フロントはi8を感じさせる部分が多いと言えるでしょう。

i8的なジェスターを目指すにあたってまず最初にボディカラーをグラファイトxウルトラブルーにして、i8のブラック系カラー・ソフィストグレーブリリアンエフェクト的なイメージを狙ってみました。i8でもエコアピールなのか鮮やかなブルーが差し色に使われています。これはBMW iブルーアクセントと言う名称でキドニーグリル内部やドア下部、リアバンパーの一部に適用されます。ジェスターのサブカラーをウルトラブルーにしてみたところバンパーダクト内はいい感じなのですが、ボンネットの切り替えし・ルーフにも適用されてしまう為、少々うるさすぎる感じです。カーボンボンネットやルーフがジェスターにもあれば隠すこともできたのでしょうが、生憎用意がないのでこの路線は断念しました。

サブカラーでのブルー系適用は難しいことがわかりましたが、BMWのエコモデル・iシリーズのイメージを出す為にはやはりブルー系カラーは欠かせません。そこでi8の純正カラー・プロトニックブルーに近づけるという方向に転換。これならブルー系カラーを入れつつボンネットやルーフをi8っぽくブラックにすることが出来ます。実際プロトニックブルーはややグリーンがかった淡いブルーなのですが、どうも当店のカラーラインナップで調色するのが難しく、今回はダークブルーにサーフブルーのパールセントで深味のある明るめのブルーにしてみました。

i8に設定されている純正ホイールは3種類から選べます。そのうち2種は近未来的な5本スポーク系だったのでハイエンドシリーズ・シャドウをアロイで装着。色違いのカーボンシャドウでもよかったかもしれません。

前述したようにジェスターの中で最もi8的な部分はフロントマスク。中でもヘッドライトはNSXコンセプトのデザインとは大きく異なり、確実にi8を意識している部分です。写真でわかるようにヘッドライト下部に縁どられたようなLED仕様のスモールランプがあるのは正にi8のイメージです。ただi8のヘッドライトはジェスター同様内部2灯ですが、左右が反射板で区切られているデザインではなくプロジェクターランプ2灯といった雰囲気です。

また、ライトの間のグリルもNSXコンセプトにはないデザイン要素です。ジェスターはi8のように左右に分かれたキドニーグリルではありません。しかしBMWと関係の深いブランド・ウーバーマフトのどのモデルも一体型グリルを装着していることを考えれば、もしここにディンカではなく、ウーバーマフトのエンブレムが付いていたならもっとi8的なイメージが強く感じられたのかもしれません。


Tumblr: Jester(imaged BMW i8)