1938年から2003年の生産終了までそのフォルムを大きく変えることなく、生産台数約2153万台という世界記録を打ち立てた名車、フォルクスワーゲン・タイプ1。様々なカスタムボディバリエーションが存在するクルマでもあります。BF・インジェクションはカリフォルニアで行われるバハレース参加車両のスタイルをモチーフにしたバギー仕様、所謂バハ・バグの一種です。
リアウインドの形状からベースとなっているのは初期型のタイプ1、もしくはそのレプリカでしょう。タイプ1のリアウインドはこのようなスプリットウインドウから一体型のオーバルウインドウ、そして四角い大きなビッグウインドウへと大きく変化しているエクステリアパーツなので、大まかな生産年代を見分けるポイントです。バハ・バグはこの純正カラーのようなイエロー系のイメージが強いのではないでしょうか? インジェクションのボディにはやや劣化が見られますが、注目したいのはフロントバンパーとリアのエンジンのガードフレーム。キレイなクローム処理が施されており、この点から考えるとヤレたボディはラットスタイルのカスタムなのかも?という気もします。
ロスサントスではインジェクションのベースとなっているノーマルタイプのタイプ1(もしくはレプリカ)を見かけることはなく、入手することは困難です(不可能です)。せめてカスタムパーツメーカーがホイール交換用のPCDチェンジャーを開発してくれれば、それらしい雰囲気にできると思います。兄弟車のビフタはホイール交換対応が出来るだけにとても残念です。