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9.16.2014

Genuine Color:’90sの大衆車

ヴァピッド社の大衆向け4ドアセダン、スタニアー。ヴァピッドのモデルという点やフロントマスクのイメージからは'98 フォード・クラウンビクトリアの様な雰囲気が感じられますが、クラウンビクトリアにはないCピラー手前の三角窓があることや、テール回りのデザインには'91 シボレー・カプリスのようなイメージがあります。今回はカプリスと比較してスタニアーを紹介していきます。


この黒いスタニアーからイメージするのは'91カプリスをベースに'94にデビューしたインパラSS。インパラはカプリスの上級モデル、SSはスーパースポーツの略でカマロやシェベルなどシボレーの多数のモデルに設定されるグレードです。この世代のインパラSSは黒以外のカラーも設定がありますが、1番人気はブラックだったのではないでしょうか。スタニアーのグリルはウレタン調のブラックで、インパラSSのグリルはボディ同色。その点もブラックが最もそれらしく見える理由です。

スタニアーをインパラに見立てるならば、'59インパラのようなイメージのあるブードゥーの'90sモデルととらえることもできるでしょう。

フロントマスクはクラウンビクトリアの雰囲気に近いのですが、カプリスも似たようなデザインのフェイスです。格子状のグリルがクローム仕様ならもっとクラウンビクトリアやカプリス的なイメージだったかもしれません。グリルの高さがヘッドライトより大き目な点がカプリスよりはクラウンビクトリア的な印象に見える理由です。


カプリスは大衆向けフルサイズセダンで多様なカラーが街を走り、カスタムベースとしても人気で純正色以外に塗られたものが多数見受けられるということもあり、この色がそれっぽいという印象は特にありません。しかし純正カプリス的な雰囲気を出すならば少し地味系のカラー、写真のようなワインレッドや濃い目のグレー等がそれらしいイメージかもしれません。

スタニアーを'91カプリスの兄弟車として捉え、角ばったフェイスやシルエットなどからエンペラーを'70sから'80sのカプリスセダン、マニャーナをクーペ/コンバーチブルに見立てるとこれらのモデルも関係のあるモデルと考えることもできるでしょう。


Tumblr: Stanier